自分に限って罪なんて犯さないと考える人は危険

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テレビをみていると、毎日のように殺人だの強盗だのといったニュースを目にする。

このようなニュースをみて、「こんな罪を犯すなんて頭がおかしい」なんて言う人がいますよね。

ぼくはそんな人たちが少し恐いです。


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報道された事実はあくまで事件の一部でしかありません。

表面的な事実を知っただけで、なぜ「頭がおかしい」などと断言できるのでしょう。

加害者と被害者がどういう関係だったのかも知らず、よくそこまで言い切れるものだな、と。

 

「こんな罪を犯すなんて頭がおかしい」と考えるからには、「自分はこんな罪を犯さない」と考えているわけですよね。

彼らは以下のようなイメージを持っている。

黒い範囲にあたる行為が悪いこと、それ以外は悪くない

たとえば殺人や強盗、窃盗などは黒い範囲の中にある行為で、それをする人に対しては問答無用で「悪いヤツ!頭がおかしい!」と考えます。

 

でも実際は悪いことと悪くないことの間に明確な境界線なんてないんですよ。

イメージとしては以下のような感じ。

悪いこと・悪くないことの間に明確な境界線はない

犯罪にはならないけど悪いこと、法律には違反しているけど取り締まられることがあまりない、みたいなグレーの領域にあたる行為も存在しているんです。

 

たとえば、友達と買い物に出かけたときに小銭を借りたとします。

借りた小銭は10円。取るに足らない金額と考える人も多いでしょう。

 

さて、この10円をちゃんと返す人はどれくらいいるでしょう?

「別にこのくらいのお金、わざわざ返さなくてもいいんじゃないか」と考える人も多いのでは?

あるいは返すことを忘れていて、後で思い出したけど10円くらい別にいいか、と考える人もいるでしょう。

 

たしかに10円は大した金額じゃない。

貸した友達だって、別にそのくらい気にしなくていいよ、と思っているかもしれない。

けど、先ほども紹介した図の中でこの行為がどこにあたるのかと聞かれれば完全に白とは言えないはず。

限りなく白に近いグレーといったところでしょうか。

借りた10円を返さないのはどこにあたる?

 

もうちょっと黒に近い行為を挙げるとすれば、自動車を運転するときに法定速度をオーバーすることですかね。

ご存知の通り、これは道路交通法違反です。

にも関わらず、多くの人が何食わぬ顔で法定速度をオーバーしている。

 

なぜか?

 

おそらく周りもやっているからとか、ちょっと急いでいた、なんて答えが返ってくるでしょう。

人は自分の都合によって悪いこと・悪くないことの境界線が変わるんですよ。

 

少し前のニュースになりますが、ある少女が自分の母親と祖母を殺したという事件がありました。

これだけをみると、「親を殺すなんてどういう神経をしているんだ」と考える人も多くいるでしょう。

 

しかし、後の報道では加害者である少女の動機が取り上げられました。

あるニュースによると、彼女はひどい虐待を受けていたのだそう。

大雪の中、防寒具もつけずに祖母の帰りを待たされたとか、生ごみを食べさせられたとか……。

 

どこまでが真実なのかは分かりません。

ただ、ぼくが言いたいのは殺人を犯すのは必ずしも頭のおかしな人間とは限らないということ。

加害者が被害者によって精神的に追い詰められた結果、殺人という行為に手を染めてしまう……、そんな場合もあるのです。

 

テレビで犯罪のニュースを目にして、あなたはこういった報道の裏に隠された出来事まで想像し、「殺人をするなんて頭がおかしい!」と言えますか?

 

もちろん殺人が許されるべきだとは言いません。

しかし、人は自分が置かれる状況次第ではなんらかの罪を犯してしまう可能性があるのです。

 

話を戻しますが、「こんな罪を犯すなんて頭がおかしい」と断言する人の何が恐いって、自分に異様なまでの自信を持っていることです。

そんな人は状況次第できっと自分を正当化しだす。

「○○なんだから、○○してもしょうがないじゃん」ってね。

 

状況次第で自分も犯罪を犯してしまうかもしれない。

そう考えられるだけの想像力があれば、間違った道に進みそうになってもこれはマズイと判断できる。

 

自分は正しいなんて勘違いをしていたら、それこそ状況に流されて簡単に罪を犯してしまいますよ。


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山田ユウキ

2017年6月、フリーランスwebライターとして開業。パレオダイエッター。
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