一見まともに見えて、実は何かしらの問題を抱えている……。
このような案件を地雷案件といいます。
- 契約内容にない作業を強制的にやらされる
- 実はライターの個人情報を盗むのが目的だった
何度も地雷を踏んでいると、時間や労力を無駄にしてしまうのはもちろん、金銭的な被害に遭うこともあります。
また、それ以外にも
とやる気を削がれることにもなりかねません。
そこで今回は、地雷案件の特徴と対策について解説します。
良い案件を見つけることも大事ですが、悪質なクライアントと関わらないことはそれ以上に重要です。
地雷案件の特徴
まずは地雷案件によくある特徴を紹介していきます。
初心者を歓迎している
「初心者歓迎!プロが丁寧に指導します」
「初めてでもカンタン!未経験でも稼げます」
このように初心者を歓迎している案件は、かなり高い確率で地雷です。
そもそも、Webライターは自ら初心者を名乗ってはいけません。
初心者を自称するのは「何かミスがあっても多めに見てね」という予防線を張っているのと同義だからです。
まともなクライアントは、そんなライターに依頼したいとは思いません。
にも関わらず、なぜクラウドソーシングには初心者を歓迎する案件があるのか?
そこには2つの理由があります。
理由①初心者を安く買い叩くため
まず考えられるのは、初心者を安く買い叩こうと考えているパターンです。
初心者歓迎案件に応募するということは、自ら初心者を名乗っているのと同じです。
そうなるとクライアントから
といった態度を取られてしまいます。
このような案件の中には「成果に応じて単価を上げます」と書いているものもありますが、そんな文言を信用してはいけません。
そもそも単価を上げる予定があるなら、最初から初心者ではなく経験豊富なライターに依頼すればいい話ですよね。
これは99%初心者を集めるための嘘です。
わざわざ一からライターを育てるなんてコスパが悪すぎます。
理由②教材やスクールを販売するため
もう一つ考えられるのは、教材やスクールを売りつけようとしているパターンです。
これについては「教材・スクールのモニターにご協力ください」といった名目で募集されていることが多いです。
初心者ライターが集まっているクラウドソーシングは、教材やスクールを販売している業者からすれば格好の集客場所なのでしょう。
ただ、案件の中でセールスをかけることはクラウドソーシングの規約で禁止されています。
クラウドワークスの場合↓
外部サービスの宣伝や登録、メールマガジンへの登録、アフィリエイトなど、本サービスの趣旨とは異なる目的の業務を依頼する行為、又は業務を開始する行為
ランサーズの場合↓
本サイトを広告や宣伝・営業手段として利用する行為
ルールを守らない業者がまともなはずはありません。
集客でズルをしている時点で、教材・スクールとしてのクオリティも怪しいものです。
勘違いしてほしくないのですが、別に教材やスクールがすべてダメと言っているわけではありません。
できるだけ早く成果を出したいと思うなら、自己投資にお金をかけるのも一つの手です。
わざわざ自分から「初心者歓迎」などと書いている案件は、ほぼ間違いなく地雷です。
つい応募したくなる気持ちは分かりますが、このような案件は絶対に避けてください。
コミュニケーションに不安を感じる
- 募集要項に書かれている文章が日本語として不自然
- 質問に対して微妙にズレた答えが返ってくる
このような案件からは手を引きましょう。
悪気はないのでしょうが、まともに意思疎通ができないクライアントとは必ず問題が生じます。
例えば
こんな仕上がりでいかがでしょうか?
といったケース。
素直に間違いを認めてくれればいいのですが、 場合によっては責任の押し付け合いになることもあります。
精神的に辛いものがありますので、コミュニケーションに難があると感じたときは、たとえ提案が通った後でも契約せずに辞退することをおすすめします。
低評価が目立つ
クライアントの過去の評価には必ず目を通しておいてください。
あまりに低評価が目立つようなら、それは地雷案件の可能性があります。
そもそも、クラウドソーシングで低評価がつくこと・つけられることはあまりありません。
なぜなら、低評価をつけることで相手に文句を言われるなど、面倒事に巻き込まれるリスクがあるからです。
そのため普通は
と思っても、とりあえず満点評価だけつけておき、その後は取引をしない。
このような対応になるのが自然です。
それでも低評価がついているということは
と思うライターがいたことを意味しています。
もちろんライター側に問題があり、逆ギレで低評価をつけている可能性も否定できません。
個人的には、低評価の割合が3〜5%くらいまでなら、それほど気にする必要はないんじゃないかと思っています。
クライアントに問題があったのか、それともライターに問題があったのか。
これを判断するには評価コメントも参考になります。
ただ、一概に「この場合はクライアントが悪い」と判別する方法はありませんので、最終的には自分の感覚で判断することになります。
規約に違反している
ルールを無視するクライアントは、ライターとの約束も平気で破ると考えられます。
規約違反の具体例は以下の通り。
- 無償でテストライティングを依頼している
- 仮払い前に作業するよう指示してくる
意図的にルールを破っているクライアントは論外です。
ただ、中には「単に規約を見逃していた」というパターンもあります。
例えば、無償でテストライティングをお願いするのは、直接契約では割とよくあることです。
今までクラウドソーシングを使っていなかったクライアントからすると、無償テストライティングが禁止されているのは、むしろ違和感があるかもしれません。
もしクライアントから規約違反になるお願いをされた場合、まずはそれが規約違反であることを冷静に伝えてあげてください。
ほとんどのクライアントは自分の間違いを認め、指示を撤回してくれます。
逆に「いいからやってください」などと言われた場合は地雷確定です。
契約前なら依頼を辞退。すでに契約してしまっているなら、さっさと仕事を終わらせて早めに手を切る方向で考えましょう。
拘束期間が長い
30記事まとめてお願いします。
↑このように募集されている案件も少し危険です。
理由は、途中で手を引けなくなってしまうからです。
例えば、30記事&文字単価0.2円の案件があったとします。
初心者のうちは
と思うかもしれませんが、おそらくこの案件を進めている間に、もっと良い条件の仕事が見つかります。
せっかくなら、より良い案件にリソースを割きたいと思うところでしょうが、すでに契約してしまった仕事は途中で破棄できません。
初心者を安く使うため、わざと拘束期間を長くしているクライアントがいるわけです。
必ずしも悪意があるとは限りませんが……。
また、契約した後に悪質な案件だと発覚した場合も、すでに契約してしまっている以上、途中で手を切るわけにはいきません。
拘束期間が長くなる案件については
と提案してみてください。
クライアントも地雷ライターに当たるのは避けたいと考えていますので、基本的には喜んで応じてくれます。
もし、この提案が拒否されるようなら、潔くその案件は諦めましょう。
1記事での契約にはクライアントにもメリットしかないはずなので、わざわざ最初から長期で取引したがるのは正直怪しいです。
外部サービスへの誘導
いざ提案してみると
ご提案ありがとうございます。
申し訳ありませんが、こちらでの募集はすでに終了してしまいました。
以下のサービスではまだ他の仕事を募集していますので、よろしければこちらからご応募ください。
このように外部のサービスへ誘導するパターンがあります。
断言しますが、このパターンは100%悪質な案件です。
そもそも、クラウドソーシングでプロジェクト案件を設定するのに大した手間なんてかかりません。
ライターを採用したいのであれば、その都度プロジェクトを立てれば済む話です。
わざわざ別のサービスに登録させる意味なんてありません。
この場合は個人情報を盗もうとしているなど、何か別のやましい目的があると考えられます。
連絡手段としてChatWorkやSlackの利用を促される場合は別です。
ランサーズやクラウドワークスのチャット機能は使い勝手があまりよくないので、代わりに外部のチャットツールを利用することは珍しくありません。
地雷案件に備えておくことが大事
今回紹介した地雷案件の特徴を押さえておくだけで、地雷案件の9割は回避できます。
逆にいうと、残りの1割はどうしても避けられません。
長年ライターとして活動している人でも、地雷案件を完璧に避けることは不可能です。
とはいえ、提案する際に
と提案しておけば、万が一地雷だと判明した場合でも早めに手を切れます。
どんなトラブルにも通用する万能な対策ですので、初めてのクライアントとはできるだけ1記事で契約するようにしてください。
さいごに
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他にもWebライターに関する記事を多数用意していますので、ぜひ他のページも見ていってください。
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