あんまり稼げないみたいな話も聞いたことがあって、正直不安なんだけど……
私は2017年からWebライターとして活動し始め、今はこのサイトで初心者ライター向けの情報を発信しています。
クライアントとして他のライターに外注してきた経験も含めると、これまでざっと100人以上のWebライターと関わってきました。
当然、何をどうすればいくら稼げるのかなど、Webライターの収入事情はよく理解しています。
そこで今回は
- 統計から見るWebライターの年収
- 私の実体験にもとづくWebライターの年収
以上の2つの観点から、Webライターの収入事情について解説します。
統計から見るWebライターの年収
Webライターの収入について、現状もっとも精度が高いと思われる統計は、フリーランス協会が公表している「フリーランス白書2019」のデータです。(2023年2月時点)
年収(文筆業) | 割合(回答者219人) |
200万円未満 | 32.0% |
200万円〜400万円 | 26.9% |
400万円〜600万円 | 21.5% |
600万円〜800万円 | 8.2% |
600万円〜1,000万円 | 5.5% |
1,000万円〜1,200万円 | 2.3% |
1,200万円〜1,500万円 | 0% |
1,500万円〜2,000万円 | 0.9% |
2,000万円以上 | 0.5% |
無回答 or 分からない | 2.2% |
とはいえ、大まかな目安にはなるかなと。
このデータを参考にすると、Webライターの平均年収はおよそ400万円前後。
中央値は300万円程度という結論になります。
この統計だけ見ると、とてもWebライターが稼げる仕事だなんて思えませんよね。
Webライターの年収は統計を見ても意味がない
統計データをもとに「やっぱりWebライターは稼げない」と言う人も多いんですが、Webライターには一般的な職種とは違う以下3つの事情があります。
- 収入と労働時間をコントロールできる
- 本気で取り組む人が少ない
- 稼げるライターは上流に向かう
それぞれ解説します。
【事情1】収入と労働時間をコントロールできる
固定給&決められた時間で働く会社員と違って、Webライターは収入も労働時間も自分でコントロールできます。
フリーランス白書2019のデータを見ても、調査に協力した事業者のうち、半数以上は「月の平均勤務時間は140時間未満(1日あたり5時間以下)」と回答しています。
なぜ勤務時間が少なくなるかというと、そこには2つの理由があります。
- 副業で取り組む人もいるから
- 仕事量をセーブしている人もいるから
①については説明不要かと思います。
副業で取り組んでいる方はどうしても勤務時間が短くなってしまいますので、一般的な会社員並みに稼ぐのは難しくなります。
そして②についてですが、これは要するに「お金より自由な時間がほしい」と考える人も多いということです。
私はこれまで何人ものライター志望者から相談を受けてきました。
そこで「どうしてWebライターになりたいと思ったんですか?」と聞いてみると
- 「働いてばかりの生活に嫌気が差したから」
- 「もっと自分のために時間を使いたいから」
このように答える方が結構たくさんいます。
Webライターはネット環境さえあれば場所を選びませんので、わざわざ家賃が高い地域に住む必要はありませんし、通勤も不要なので交通費も抑えられます。
一人暮らしで地方や郊外に済むのであれば、生活費は月10万円もあれば十分です。
そう考えると、自分の時間を大切にしたい人が、わざわざ労働時間を増やしてまで収入を上げる必要はありません。
むしろ稼げば稼ぐほど税金が増えてしまうので、せっかく収入を伸ばしても損をした気分になってしまうわけです。
【事情2】本気で取り組む人が少ない
Webライターは初期投資がほとんど不要な上に、特別なスキルがなくても始められる仕事です。
そのため参入障壁が他の職種と比べて圧倒的に低く、軽い気持ちで始める人が多くいます。
そうしたライターのほとんどは
と初心者向けの案件を見るだけで諦めてしまいますし、そうでなくとも納期遅れや不要な文字数稼ぎでクライアントの信用を失っていきます。
逆にいうと、本気で真面目に取り組むライターはクライアントからすると貴重な存在です。
たしかに最初は最低賃金以下の収入にしかなりませんが、少しずつスキルを磨き、実績が増えていけば、今からでも時給換算で2,000円、3,000円と稼ぐ力は身につきます。
【事情3】より上流の仕事をするようになる
Webライターとして月50万、100万と稼ぐ力を身につけたのであれば、ぶっちゃけライターを辞めた方が儲かります。
そもそもWebライターの仕事はクライアントを儲けさせることです。
ライターはクライアントの売上に貢献し、その成果の一部を報酬として受け取っています。
そんな仕事を続けていると、自然とサイト運営などの知識が身についていき
と考える人が出てきます。
具体例としては以下の通り。
- アフィリエイトで稼ぐ
- ライティング(集客力)を武器に自分の商品を売る
- ライターを束ねてディレクターとして稼ぐ
もちろんライターとして月収50万、100万と稼ぎ続ける人もいますが、ずっとプレイヤーとして活動し続けるのは非効率です。
私の実体験にもとづく収入の目安
ここからは私の実体験をもとに、具体的なライター収入の目安を紹介します。
月収5万円(年収60万円)
クラウドソーシングに登録し、書けそうな案件に片っ端から挑んでいけば、月収5万円は副業・専業問わず誰にでも達成できます。
特別な知識や知識はもちろんのこと、ライティングのスキルも要りません。
最低限、小学生レベルの文章さえ書ければ、必要なのはライターとして活動する覚悟だけです。
月収10万円(年収120万円)
専業ライターならゴリ押しでもなんとかなりますが、副業で月収10万円を達成したいなら、継続で依頼されるレベルの文章力とビジネスマナーが求められます。
といっても、特別難しいことはありません。
- 露骨な文字数稼ぎをしない
- 分からないことは素直に聞く
- きちんと納期を守る
上に挙げた内容を見て「それは当然でしょ」と思える方であれば、十分素質はあります。
実際に月収10万円を達成するまでは少し時間がかかるかもしれませんが、継続して活動し続ければ必ず実現できます。
月収20万円(年収240万円)
月収20万円以上稼ぎたいなら、徐々に単価交渉も視野に入れていく必要があります。
しっかり読者に価値を感じてもらえる記事が書けていて、納期遅れなどのトラブルを起こしていないのであれば、知識不要な案件でも文字単価2円相当の仕事ができているはずです。
勇気を出して、何度か取引したクライアントに単価交渉を仕掛けていきましょう。
月収30万円(年収360万円)
クラウドソーシングで文字単価2円以上の案件を受注できているなら、次はクラウドソーシング外での直接契約も狙っていくべきです。
場合によっては、クラウドソーシングから直接契約に軸足を移しただけで、月収20万から月収30万になることもあります。
月収50万円以上(年収600万円以上)
ライターとして月収50万円を達成したいなら
- 何か特別な知識や経験がある
- 圧倒的に書くスピードが早い
- 正社員のフルタイム勤務と同じくらい働く
などの強みが必要です。
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