記事作成のコツ

長文記事が書けない人に捧げる「思考プロセス模写」トレーニング

 

文章力を高める練習の一つに、写経と呼ばれる方法があります。

これは手本となる記事を用意し、内容をすべて書き写していくという練習です。

何度も写経を繰り返すことにより、自然と長文が書けるようになる……といわれています。

 

しかし実際のところ、写経だけで文章力を高めるのはかなり難しいでしょう。

なぜなら、基本的に長文記事は構成案を練ってから書き始めるものであり、手本の記事を書いた人もいきなり文章を書き始めたわけではないからです。

ただ書き写せばいいと思っていては、タイピングの練習にしかなりません。

 

そこでおすすめしたいのが「思考プロセス模写」という練習方法です。

 

今回は、この思考プロセス模写の概要と具体的なトレーニング方法を解説します。

 

「思考プロセス模写」とは

思考プロセス模写とは、単に記事を書き写すのではなく、記事のコンセプトを考えるところから順番に再現していく練習方法です。

山田 ユウキ
山田 ユウキ
あたかも一般的に存在する練習方法かのように説明していますが、思考プロセス模写は私が考えた造語です

 

長文記事を書く際には、事前の準備が欠かせません。

まずは誰に向けて書くのか、どんな行動をしてほしいのか考え、必要な情報を集めた上で構成案を作成します。

写経の場合、この事前準備をすっ飛ばしてしまうので、なかなか長文が書けるようにならないというわけです。

 

これはイラストを模写するときも同じですよね。

相当慣れた人でなければ、一発描きなんてできません。

まずはざっくりとアタリをつけ、おおまかなイメージが出来上がってから、細かい部分を描き込んでいくはずです。

 

思考プロセス模写もイラストの模写と同じように、まずは全体像をつかむところからスタートします。

「思考プロセス模写」のやり方

実際にこのサイトの記事『「クラウドソーシングは稼げない」という誤解を解く』で思考プロセス模写をしてみます。

ただやり方を見るだけでは分かりにくいはずですので、まずは見本の記事に目を通しておいてください。

できればパソコンで別タブを開きながら読み進めていくことをおすすめします。

記事の狙いを考える

まずは見本記事が何を狙って書かれたものか考えます。

考えるべきポイントは以下の2つです。

 

  • どんな読者(ペルソナ)を想定しているのか?
  • 記事を読んだ読者にどうなってほしいのか?

 

今回の場合は以下のように考えられます。

 

どんな読者(ペルソナ)を想定しているのか?

クラウドソーシングを使えば誰でもネットで稼げると聞いたものの、稼げないという話も聞いて「結局どっちなんだろう?」と思っている人

記事を読んだ読者にどうなってほしいのか?

クラウドソーシングでも十分稼げると納得してほしい

 

以上の2点を意識することで、事前に用意しておくべき情報は何か考えられるようになります。

今回の例でいうと、最低でも「クラウドソーシングで稼げるといえる根拠」は事前に用意しておく必要があると考えられます。

大まかな流れを言葉にしてみる

次に、記事全体の流れをざっくり言葉にしてみてください。

今回の例では以下のように考えられます。

 

まずはクラウドソーシングが稼げることを主張しているな。

それから稼げないと思われている理由(公開案件の単価が低い)を紹介して「そうそう」と思わせている。

次はこの理由に対して反論する形で「稼げる案件もある」と主張するのか。

ただ、これだと「公開されている案件はなんで単価が低いの?」って疑問が生まれるから、これに対する答えを直後に用意しているわけね。

あとは他にも初心者にありがちな誤解を解いて、最後にもう一度「クラウドソーシングは稼げる」と主張して終わりにするんだな。

 

自分で理解できれば問題ないので、わざわざ文章をキレイに整える必要はありません。

このフェーズは、イラストの模写でいうとアタリをつける段階になります。

大まかな流れを見出しにしつつ、書くべき内容を簡単に説明する

上で作成した大まかな流れを頭に入れながら、見出しを書き写していきます。

同時に各見出しの本文でどんなことを書くのか、自分の言葉で簡単に説明してください。

今回の例では以下のように書けるでしょう。

 

クラウドソーシングは稼げると主張(導入)

【大見出し】クラウドソーシングが稼げないといわれる理由

公開されている案件は割に合わないものがほとんど。

クラウドソーシングを批判するプロのライターもいる。

【大見出し】公開されている案件は全体の一部でしかない

稼げる案件は公開されていない。

実はクラウドソーシングで仕事を取る方法は2種類ある。

公開されている案件に提案するか、クライアントから招待されるか。

招待されるには、まず継続案件を取る必要がある。

【大見出し】公開されている案件の単価が低すぎる理由

レベルの低いライターが多く、毎回高額な報酬を用意すると割に合わないから。

継続で信頼関係を築ければ単価が上がっていく。

【大見出し】その他よくある誤解

【小見出し】新規参入は難しい

ベテランはあまり公開案件に提案しない。

初心者でもクライアントの意向を汲んだ提案ができれば採用される。

【小見出し】トラブルが多い

たしかにトラブルは起きる。

しかし、クラウドソーシングに限った問題ではない。

【大見出し】クラウドソーシングは”使える”サービスだ

クラウドソーシングを使えないと言う人は2パターンいる。

やれば稼げる。

内容をさらに詳しく箇条書きにする

さらに内容を膨らませていきます。

すべて書きだすとこの記事が読みにくくなるかと思いますので、ここでは一部だけにしておきます。

 

【大見出し】クラウドソーシングが稼げないといわれる理由

公開案件は割に合わない

Webライティングの仕事はほとんど文字単価1.0円以下

文字単価0.2円で1,000文字なら200円

ブラック案件と思われても仕方ない

プロのライターも「ひどすぎる」と言っている

知らない人からすると稼げないと思うはず

余裕があればマインドマップにも手を出してみましょう。

詳しくは↓の記事で解説しています。

あとは写経

ここまで書き出したら、あとは見本記事を見ながら写経していってください。

写経では句読点の位置など、適切な文章のリズム感を学べます。

 

どんな記事を書くにしても、基本的な思考プロセスは同じです。

ある程度基礎が身についたと思ったら、あとはひたすら実践あるのみです。

さいごに

当サイト「山田ユウキのWebライター講座」は、Webライターの情報に特化した専門サイトです。

他にもWebライターに関する記事を多数用意していますので、ぜひ他のページも見ていってください。

「提案文 書き方」といったように、サイト内の記事を検索することもできます↓

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