どちらもウソをついているわけではありません。
では、同じ話をしているはずなのに、なぜ正反対の主張になってしまうのか?
原因は”Webライター”という主語が大きすぎる点にあります。
初心者Webライターは飽和している一方で、中級者以上のライターは全然足りていない。
これが「Webライターは飽和している」の実情です。
飽和しているのは初心者ライター
クラウドソーシングの登場により、Webライターはパソコンとネット環境さえあれば、ほとんど誰でも始められる仕事になりました。
このハードルの低さがWebライター激増の要因であることは間違いないでしょう。
しかし、誰でも参入できてしまうと全体の質はどうしても下がります。
それどころか、納期を守らない、突然音信不通になるなど、非常識なライターもたくさん現れました。
信頼できるライターを見つけるのは、なかなか大変な仕事です。
なにしろ相当な手間と時間がかかりますし、テストライティングにだって外注費がかかります。
「全然ライターが足りない!」という声がなくならない背景には、こういった事情があるわけです。
「今からWebライターは厳しい」という勘違い
やっぱり今からWebライターを目指すのは厳しいんじゃないの?
たしかに、中級者以上になれるWebライターは全体のわずか数%です。
この割合だけ見れば「Webライターになるのは難しい」と感じるのも当然でしょう。
ただ、初心者ライターが飽和している理由は、参入障壁がクラウドソーシングによって異常なまでに下がっているからです。
誰でも気軽に参入できるものなら、簡単に諦める人もそれだけ多くなります。
「挑戦する人の数が多い=難しい」は錯覚です。
そもそも、Webライターになろうと思う人なんて、実はそこまで多くありません。
あなたの家族や友達にWebライターは何人いますか?
おそらく、ほとんどの人がゼロだと思います。
仮にいたとしても、せいぜい1人か2人のはず。
SNSなど、ネットの情報に触れていると、とんでもない数のWebライターがいるように感じるかもしれません。
もしそう感じているなら、それはあなたがWebライター関連の情報にばかり触れているからです。
あなたが「Webライターって飽和しているんじゃないかな……」と思うように、エンジニアになりたい人は
と思っていますし、カウンセラーになりたい人は
と思っているものです。
あまりに他人の動向が気になってしまうなら、いっそSNSはやめるべきだとすら思います。
別にSNSがなくても仕事は取れますからね。
Webライターになるハードルは意外に低い
Webライターは続けてさえいれば稼げるのですが、継続できる人は圧倒的に少数派です。
また、締め切りを破る人、いきなり音信不通になる人も多く、驚くことに一般常識を守っているだけでもそこそこ評価されます。
文章力に自信がない方もいるでしょうが、まずは最低限日本語の読み書きができるレベルであれば十分です。
スポーツと同じで、最初から上手く書ける人なんていません。
このサイトでは他にも仕事のとり方やライティングのコツを解説していますので、興味があれば他の記事も読んでみてください。